スタート前に行うこと
■ バーンナウト　　
スタート前に、タイヤを温めて路面 へのグリップを高める為に行います。(クラスによっては禁止されています。）

■ スタートのシステム
ドラッグレースではスタートの位置が厳密に決められています。その位置へ車両を誘導するのがツリーの上から2つ目までのステージングライトです。

一番上 プレステージライト（黄色）
スタートラインに15cm間隔で2本の光電管がセットされています。1本目の光電管を横切ることにより、このライトが点灯します。まずこのライトが点灯するところまでゆっくりと車両を進めます。

上から2番目　ステージライト（黄色）プレステージライトが点灯したところから15cmほど前に進むと2本目の光電管も横切り、ステージライトも点灯します。これで車両がスタート位置についた事になります。上下のステージングライトをライト（右）レーン、レフト（左）レーン共に点灯させると、スタート準備が完了です。

スタートの準備が整い、スタートエリアにいるスターターがコースの安全を確認しスタートボタンを押します。
これによりツリーのスターティングライトが点灯します。

スターティングライト：スタート（グリーンライト）のカウントダウン

3つのアンバーシステムライト（黄色）
スターターがスタートボタンを押すことでステージングライトの下にある3つのライトが点灯し最後のグリーンライト点灯でスタートになります。点灯の仕方は2つあります。

●スポーツマンスタート（VW Drag Inではストリートクラスが該当）
3つの黄色いライトが上から0.5秒刻みで点灯し、最後のグリーンライト点灯しスタート。アニメーションにあるものです。まずはこのスタートを習得しましょう。

●プロスタート（VW Drag Inではプロクラスが該当）
3つの黄色いライトが同時に点灯し、その0.4秒後にグリーンのライトが点灯しスタート。このスタートの緊張感は別物です。実際にコースで観戦してみてください。

(注意1)
グリーンライトの点灯前に車輌が動いた場合のフライングはレッドライト（赤）が点灯します。
この場合、フライングスタートの場合は先にゴールしてもレースでは負けと成ります。
(注意2)グリーンライト点灯から車の動き出し迄に掛かった時間をR.T（リアクションタイム）と呼び、計測も行っています。

リアクションタイムはクラスにより最低時間が決まっています。スポーツマンスタートで0.5秒、プロスタートで0.4秒以下で走行するとフライングとなります。これは人間の反射反応時間が0.4秒必要とされているからで、それ以前に車が走り出した場合フライング（レッドライト点灯）とみなされます。
結果スタートからゴール迄の到達タイム(E.Tと呼ばれます）にはリアクション タイム(R.T)のタイムが含まれていません。
つまりリアクションが極端に悪かった場合に相手よりも走行タイム(E.T)が速かったとしても、ゴール通過が遅くなってしまえば負けてしまうこともあるのです。